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関連研究:青い光で見るスーパーアースの空

関連研究

青い光で見るスーパーアースの空

 成田憲保特任助教(国立天文台)、福井暁彦研究員(国立天文台・岡山天体物理観測所)、生駒大洋准教授(東京大学)らを中心とする研究チームは、すばる望遠鏡に搭載された2つの可視光カメラ Suprime-Cam と FOCAS に青い光だけを透過するフィルターを装着して、へびつかい座の方向、約40光年のかなたにあるスーパーアース「GJ 1214b 」の空(そら)を観測しました。この惑星の空(大気)は、その主成分が何かをめぐってこれまで議論が続いており、水素あるいは水蒸気が主成分である可能性が考えられていました。今回の観測の結果、この惑星では晴れた水素大気の空で観測されるはずの「強いレイリー散乱」の特徴が見られないことが明らかとなりました。このことは、これまでのこの惑星に対する観測結果と合わせて、GJ 1214b が水蒸気を主成分とする大気を持つ可能性が高いことを示しています。

GJ 1214 bの惑星トランジットのイメージ図

図1.青い光で見るGJ 1214 bの惑星トランジットのイメージ図(クレジット:国立天文台)


 このように惑星の空の詳しい観測ができるスーパーアースは、まだ少数しか発見されていません。GJ 1214b 以外のスーパーアースとして2012年に発見された「GJ 3470b 」がありますが、研究チームはこの GJ 3470b についても、岡山天体物理観測所や すばる望遠鏡の観測装置を用いてこの惑星の空を観測し、GJ 3470b は水素を主成分とする晴れた空を持つ可能性が高いことを明らかにしています。このことから、スーパーアースの空はどれも同じではなく、多様な世界が広がっていることがわかります。この違いを理解するためには、これからも多くのスーパーアースの空を調べていくことが重要となるでしょう。

詳しくは、 青い光で見るスーパーアースの空(すばる望遠鏡) をご覧ください。

関連リンク : 晴天のスーパーアース(岡山天体物理観測所)

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